2020.09.23
パッケージが生まれる場。工場見学してきました。
パッケージをつくるには、いくつもの工程が必要です。材質や形状、サイズなどを検討し、デザインを決定。印刷や加工などを経て、 一つのパッケージが生まれます。
今回、印刷後の加工全般を手掛ける株式会社池田紙器工業の工場を見学させていただきました。 ホコリや髪の毛などが付着しないように、帽子をかぶり、エアーシャワーを浴びて中へ入ります。工場内には、虫の侵入を防ぐシャッターや、湿度をコントロールする加湿器などの設備があり、衛生管理、品質管理が徹底されています。代表的な加工作業を見学しました。
さまざまな加工に対応
「合紙」は、紙と紙を貼り合わせる加工です。薄い紙と厚い紙を貼り合わせることで強度が増し、紙の組み合わせによって、表現の幅も広がります。
業界用語で「トムソン加工」と呼ばれる「打ち抜き加工」では、用意した型を使って、紙を型抜きしていきます。ミシン目入れやハーフカットも可能。書道半紙のような薄いものから段ボールなどの厚い紙にまで対応できます。
「箔押し加工」は、 パッケージにインパクトが出せて、私たちも好きな加工のひとつ 。 紙に凹凸をつける浮き出し加工も同じ機械で行っています。紙の上に盛り上げる加工を「エンボス」、下に押し下げる加工を「デボス」といいます。
箱をつくるときに必要な糊張りの加工は、「グルアー加工」と呼ばれます。専用の機械のラインに流すと、自動で折りたたまれ、糊付けされます。この工程は、製函(かん)と呼ばれますが、 「函」 は箱を意味します。 大量生産する場合にも安定した品質で製造できます。
小ロットの商品や特殊な形状のものなどは、手動の機械や手作業で対応しています。
時代に合わせたパッケージ
工場見学の後は、パッケージのサンプルを見せていただきました。オーダーメードにも対応してもらえるので、特殊な形状や素材など、今までにないチャレンジもできそうです。
パッケージをデザインするときは、商品の特徴や販売方法、つくりたいイメージによって、紙質や加工方法を決定します。箔押しを用いれば高級感を演出、クラフト系の紙を使うとナチュラルなテイストに。複雑な形や特殊な形で、他の商品との差別化を図ることもできます。
私たちは、さまざまなアイデアを検討したうえで、デザインや素材に合わせて、ふさわしい印刷や加工を提案します。
最近では、レジ袋有料化に伴い手提げ式のパッケージも増えています。プラスチック製から紙製への変更など、環境に負荷が少ないものへ切り替える動きも進んでいます。時代の変化に合わせて、パッケージも変化しています。
私たち「くるんと」は、これからも、池田紙器工業様やパートナー企業の皆様と協力し、 お客様のご要望に応えるとともに、今の時代にふさわしいパッケージをご提案してまいります。お気軽にご相談ください。