2020.05.13
02 パッケージの役割
「パッケージ」にはいろいろな役割があります。主な役割を見ていきましょう。
1.商品の保護
パッケージの大切な役割の一つが、内容物を「まもる」こと。たとえば食品ならば、賞味期限まで品質を保たなければいけません。パッケージは次のように、外的要因から中身をまもり、品質を保ちます。
- ● 酸素や湿気、熱や温度、光などからまもり、中身の劣化を防ぐ
- ● 虫や菌、カビなどからまもり、腐敗や劣化を防ぐ
- ● 衝撃や重みなどからまもり、破損や変形を防ぐ
2.利便性の向上
たとえば、液体をそのままの状態で扱うのは難しいですが、ボトルや袋に入っていると、運ぶときやお店の棚に並べるときにも扱いやすくなります。輸送、陳列、保管などがスムーズにできるのは、パッケージのおかげです。
- ● 保管しやすい、並べやすい、積みやすい
- ● 持ち運びしやすい、見分けやすい
- ● 取り扱いしやすい、使いやすい
3.情報の伝達
商品情報を正しく適切に伝えることも、パッケージの役割。中身が何か、どんな特徴があるのか、 原材料や保存方法など、消費者にとって必要な情報を伝えます。たとえば食品の場合、食物アレルギーについての表示も重要です。
- ●商品名、原材料、商品の特徴
- ● 使用方法、保存方法、捨て方
- ● 量、成分、期限、製造者情報
4.販売促進
このように、パッケージには、機能面でも大切な役割があります。そのうえで、商品である以上、売れなければ意味がありません。すぐれた商品で機能的なパッケージだったとしても、消費者の心を引き付けなければ、購入にはつながりません。
だからこそ、パッケージデザインが重要になるのです。商品の魅力や中身、形状、ターゲットや販売される場所なども考えたうえで、ふさわしいデザインを検討します。色や素材を検討し、必要に応じて写真やロゴ、コピーなどを効果的に配置します。
商品が売れるかどうか、最後の決め手に、パッケージデザインが大きく関わってくるのです。